野草・薬草のボタニカルアート【セイヨウハッカ】
2020年06月24日
掲載します全てのボタニカルアートは正山コレクションから選んだもので、大部分が18~19世紀の作品です。やさしいまちに相応しい「野草・薬草のボタニカルアート」を月々掲載致しますのでご期待下さい。
セイヨウハッカ(シソ科)
広く栽培されるシソ科に属する多年生草本です。地下茎が広く伸び極めて繁殖が旺盛です。茎は方形で葉は対生についています。初秋に茎の先から花茎 を伸し小さな 淡い紫色の花を穂状につけます。さわるとメントール臭がします。葉からメントールを製造します。葉は芳香性健胃薬としてまた、風邪の時の発汗 解熱、健胃、駆風等 に効果があります。漢方で は薄荷を精神 安定を目的とした、例えば加味逍遥散等に配合されます。
1リットルのお湯にハッカ(茎葉)ひとつまみ入れ、手足浴を1日2回、1回10分程度行いますと 神経衰弱、ノイローゼ、不安神経症 に効果があります 。
作者年代共不詳。
監修・提供:九州大学名誉教授・長崎国際大学名誉教授 薬学博士 正山征洋 先生