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2020年08月07日

「野草庵 おばあちゃん()」竣工式&グランドオープン

株式会社やさしいまちが岐阜県飛騨市から、鹿児島県伊佐市曽木の滝公園へ古民家移築を進めてきましたが、建物移築完成し、2020年7月23日(木)に竣工式と「カラダにやさしい、ごちそう処 野草庵 おばあちゃん()」のグランドオープンが行われました。

株式会社やさしいまちは、「カラダ(心身)にやさしい」をテーマとして、伊佐市やさつま町の豊富な資源である野草に目を付け、野草薬草事業に取り組んでいます。

その中で、薬草を地域資源として生かし、市民の健康づくりを目的としたまちづくりに取り組んでいる岐阜県飛騨市と2017年6月より交流が始まりました。
交流を進める中で、飛騨市内には歴史的にも貴重な合掌造りの建物が空き家になっている状況を知り、伊佐市に移築できる建物は無いかと探していました。
100件近い物件の中で最後に行ったのが、今回曽木の滝公園に移築した「旧河戸邸」です。

旧河戸邸は、岐阜県北部の飛騨、旧上宝村本郷に明治22年創建され、築130年以上になります。旧上宝村は岐阜県でも有数の豪雪地帯であり、冬季間には2mを優に超える積雪量の地域です。それ故に使用される木材も雪の重みに耐えるよう骨太のものを多用しています。
古民家の魅力、美しさは、環境に裏打ちされた形態と機能美にあると言っても過言ではありません。

この古民家も豪雪地域に多く用いられる差し鴨居、差し敷居がみられます。差し鴨居には水平方向の力に強く、軸組の変形を防ぐ働きがあり、真壁構造の軸組を更に強固にしています。丁寧に手鉋をかけ、当然柱への差し込み仕口はほぞを通して込栓打ちで止めてあります。またこれらは構造面だけではなく造形的にも変化をつけることができ、古民家建築の一つの魅力にもなっています。

2階の大空間には丸太をそのまま使い、手斧仕上げで丸太に面を施してあり、梁間方向に延びる牛丸太は圧巻です。

外観に目を向けると、創建時には梁間方向、軒先方向ともに軒の出が1間(約1.8m)余りあり壮大な感じを醸し出していましたが、今回の移築に際しては1m余りに留めました。その理由としては自然環境の違いです。飛騨では雪に対しての認識はありますが、風に対する認識が全くありません。九州地方は毎年、台風の脅威に晒されていることを考慮し決定したものです。

竣工式では、株式会社やさしいまち代表の坂元正照や、伊佐市 隈元新 市長などが参列しました。
坂元正照が「新型コロナウイルスなどの影響で、オープンが遅れてまいりましたが、皆様のご尽力を賜りまして完成することができました。130年の河戸家の想いがこもった建物ですので、疎かにはできません。私どもは野草庵をどこの店よりも繁盛させることで、河戸家のご先祖に心からお礼を申し上げたいと思います。曽木の滝は見るだけの観光地になっています。おばあちゃん家の隣の敷地に宿泊できる施設なども整備を進め、本物のリゾート地としてみなさんに可愛がっていただける施設を頑張って作ってまいります。」とあいさつしました。

その後、参列者による内覧が行われ、味わいのある柱や古民家の構造を見て回りました。

 

「カラダにやさしい、ごちそう処 野草庵 おばあちゃん()」では、地元の食材を中心に、全てのメニューに野草薬草を使用しています。お食事や、ドリンク、スイーツも古民家の雰囲気を一緒に楽しむことができるお店ですので、ぜひご体感ください。