自然の雄大さと伊佐の歴史を肌で感じる!東洋のナイアガラ「曽木の滝」
2018年02月07日
滝幅210メートル、高さ12メートルの壮大なスケールを誇り、「東洋のナイアガラ」とも呼ばれる曽木の滝。
千畳岩の岩肌を削るように流れ落ちる水流とその轟音は、訪れる人々を釘付けにするほど豪快です。
一帯は自然公園となっており、春には桜、秋には紅葉など、四季折々の姿を見せてくれます。毎年11月下旬に開催される紅葉祭りでは滝のライトアップもあり、県内外から多くの人々が訪れます。
伊佐市を代表する観光スポットとして多くの人に親しまれている曽木の滝ですが、かつての偉人たちも豪快で雄大な景色に魅了され、逸話が残されています。
戦国時代の天下人・豊臣秀吉もこの地を訪れ、この壮大な景色を楽しんだと言われています。九州征伐の際、薩摩の地を治めていた島津氏を降伏させた後、曽木の滝に立ち寄り、その雄姿に感嘆したと伝えられています。
秀吉が曽木の滝を訪れる際、随行していた島津氏の家臣である新納忠元が、隙あらば秀吉を滝壺に突き落としてしまおうと目論んでいました。秀吉はその気配を察知し、忠元の裾をつかまえ、片時も放そうとはしなかったと伝えられています。
また、NHKの連続テレビ小説「花子とアン」で話題になった女流歌人の柳原白蓮もこの地を訪れたと言われています。新納忠元と豊臣秀吉の会見や滝見物の言い伝え、川ざらえと薩摩藩の米の流通などの話を聞いた後に歌を詠んでおり、その歌碑は曽木の滝で見ることができます。
歌碑には「もののふの昔がたりを曽木の滝 水のしぶきにぬれつつぞ聞く」とあります。(写真右)
曽木の滝で雄大な景色を楽しみ、伊佐の逸話に触れた後は、曽木の滝公園内の飲食店や甘味処で休憩するのもおすすめです。
公園内には4つの飲食店があります。
お食事処は、鯉や虹マス、鰻など伊佐の伝統料理が自慢の「なりざわ」、黒豚や地鶏、地の新鮮な野菜などの食材にこだわった「花むしろ」の2店舗。
甘味処は、昔懐かしのやさしい味わいの鹿児島伝統のおやつ「しんこだんご」が看板メニューの「滝のや」、曽木の滝オリジナル銘菓「かっぱどら」が自慢の「福姫かっぱ かっぱ茶屋」の2店舗があります。
どちらもテイクアウトOKです。
どの店も伊佐の伝統料理や地元の素材にこだわっており、心にも体にもやさしいものばかり。まち巡りで疲れた体を癒し、なんだかほっとするひと時を過ごすことができそうですね。
曽木の滝
鹿児島県伊佐市大口宮人635-11
花むしろ
TEL:0995-28-2525
営業時間:9:00~17:00 夜は予約制 17:00~21:30
なりざわ
TEL:0995-28-2345
営業時間:平日/9:00~18:00 土・日・祝:8:30~18:30(ラストオーダー)
滝のや
TEL:0995-28-2222
営業時間:9:00~18:00 夜は予約制 18:00~21:00
福姫かっぱ かっぱ茶屋
TEL:0995-28-2929
営業時間:9:00~18:00
※営業時間は季節により変わります。
※花むしろ・滝のや・福姫かっぱ かっぱ茶屋は桜・紅葉等の行楽シーズンは夜も通常営業します。