第4回「年商10億を叶える経営塾」稼ぐために(Passion)
2019年08月07日
株式会社やさしいまちが主催する事業家を対象とした「年商10億を叶える経営塾」は2017年11月29日に第1回が始まり、2019年7月24日で第4回を迎えました。
前回までの経営塾では、
第1回は「自分の仕事はどんな意味を持ちますか?」「事業家として自分の強みはなんですか?」などの質問に対し、紙に書き出しながら参加者同士の意見発表を行いました。
第2回は「1年後、2年後、5年後、10年後にどのようになっていたいのか。」などについて書き出し、Vision」を実現するために何が課題なのか、強みをどこに集中させるのか、成功要因をあぶり出し、具体的な道筋を考え、まとめました。
回答を導きだす、手段としては「SWOT分析」を使い、自社の内部環境(経営資源)と外部環境(経営を取り巻く環境)を分析を行いました。
第3回は、西日本最大の業務用”食”の見本市。「FABEX関西2018」を視察し、自分たちが今どのくらいの立ち位置にいるのか等を、実際に足を運び、体感しました。
そして今回は、農家の方や、洋菓子店、飲食業の勢いある経営者およそ20名が参加し、株式会社やさしいまち代表取締役社長 坂元 正照の話に熱心に耳を傾け、今のままで自分たちは県外にでて戦えるのか?自分たちの現在地を見つめ直し、今回のテーマである「稼ぐために」どうするのか?について議論を重ね、今後の取り組みの目標を設定しました。
自分たちの現在地を見つめ直すことについて、さつま町で味噌・食品加工を営んでいる古田 昌也さんは「タケンコ焼酎カレー」を開発・販売していました。
ですが「県外では受け入れられず、きびしい声があった。そもそも『タケンコ』という呼び方が通じない」と説明しました。
そこで坂元社長が「県外に出そうとしているのに方言を使ってしまったらなかなか売れない。カレーは子どもが一番好きな食べ物。商品の名前に焼酎と入っていては子どもが食べそうには思えない。何だこの商品は?というだけで購入には繋がらない。」と話しました。
次の商品化の目標として、古田さんは「世界一やさしいまちのイメージとして野草・薬草があります。それを『薬草がゆ』として作って、売っていきたい」と、新たな挑戦を考えていました。
次に、さつま町で洋菓子店を営んでいる、此元 一晶(このもと かずあき)さんは、自然養鶏家の福重 智寛さんとコラボしました。
福重さんの育てた健康な卵を、洋菓子店の此元さんがプリンにした試作品を発表し、参加者に試食してもらい率直な感想を求めていました。
鶏の食事、飲水にもこだわり抜いた福重さんの卵と、濃厚な卵をしっかり活かしたお菓子をつくる此元さんの技術がコラボした商品です。
1人では、なしえない商品に、坂元社長が、「よくやくだね。1人で出来ることには限界がある。1+1=2だけではない。3にも4にもなるんだ。自分の商品が売れないなら、本当にそのジャンルで売れるのか?誰かとタッグ組んで、違うジャンルに出来ないか?このような考え方が大切。稼ぐというのは大変なこと。商売は『もの』から『こと』の時代になった。商品が良いから買うわけではなく、その商品のストーリー性に惹かれて買うのだ。」と話し、参加者は、熱心にメモを取る様子が見受けられました。
今回の経営塾参加者は、やさしいまちが主催する、大阪 堺市でこれまで4回開催されているやさしい市に出展し、販売経験を積んでいます。
当初は、「FABEX関西2019」へ出展を予定していましたが、参加者それぞれに納得のいく商品開発がまだできていないなどの課題がまだ多くあり、少し早いのではないかということになりました。
まずは、大阪のデパートで開催される催事に出展し、お客様の反応を肌で感じ、大阪のマーケットを体験する機会を設けることになりました。
そして、やさしいまちが全面バックアップをし、来年「FABEX関西2020」に出展できるようにすることを目標にしていきます。