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2021年04月02日

第4回 野草薬草館ワークショップ「肌荒れ、美肌に効果的なおかず!タンポポカツ作り」

3月30日(火)、野草薬草館の第4回ワークショップを開催しました。

「肌荒れ、美肌に効果的なおかず!」をテーマに、タンポポを使ったタンポポカツ作りに挑戦しました。

今回は、熊本県人吉市から2週連続ご参加の方、鹿児島市から初参加の方を含め、計4名のお客様がいらっしゃいました。講師は、野草薬草アドバイザーの春山久美子さんと宮元京子さんです。

まずは、野草「メドハギ」のお茶でウェルカムドリンク。メドハギ茶は糖尿病の改善、美容効果などあるといわれています。曽木の滝公園内の大半のお店で試飲、販売されていますので、ご興味のある方はぜひお試しください。

続いて野草薬草館近くにある「おばあちゃんの薬箱 伊佐薬草の杜」へ移動しました。こちらでは、体に良いといわれる野草・薬草が10の畑に分けて植えられています。脳、呼吸系、心臓系などのエリアと、最後の11番目の畑には毒草が植えられています。良いもの、注意しないといけないものの両面を学ぶことができます。

最初の脳(頭)の畑には、「ヨモギ」があります。ヨモギの葉をめくっていくと赤ちゃんの葉があり、ここにはカルシウムが多く含まれています。参加者は実際にこの葉を食べたり、「ミント」の葉を触って香りを感じたりして楽しく学んでいました。春山さんが「もしもサバイバル生活になったときは、野草を食べてくださいね。そのためにも覚えて帰ってくださいね」と話すと、参加者は笑顔で応えていました。

また、今回カツ作りに使うタンポポは、心臓系の畑にあります。タンポポは花から根まで全て食べられ、花びらはサラダに、根はコーヒーすることができます。タンポポコーヒーは、コーヒーの香りはせず、苦味があるのが特徴です。コーヒー好きの人には物足りないかもしれませんが、ノンカフェインなのでカフェインを控えたい方にはオススメです。

ちなみに薬草の杜の周りは、赤いビニールテープで囲われています。これは、山から遊びに来た鹿が畑の薬草を食べてしまうので、それを防ぐために周りを囲っているそうです。鹿も薬草に栄養があることを知っているのかもしれません。

野草について学んだ後は、野草薬草館へ戻り、野草を採取するために付近を歩いて周りました。料理に使うタンポポを探していると、黄色い花や綿毛を身にまとったタンポポが目に止まりました。料理には、黄色い花と枯れていない葉を使います。タンポポは全て使うことができますが、根ごと採取すると次に育つことができなくなってしまうので、地面のギリギリで採っていきます。参加者は、葉を一枚ずつ丁寧に採取していました。

 

野草薬草館へ戻り、タンポポカツ作りスタートです。

まずは、採ってきた野草を殺菌するためにオゾン水に漬けます。続いて、バラ肉を広げて軽く塩コショウし、肉に収まるようにタンポポの葉を並べ、お好みで花も入れます。スーパーや居酒屋さんで見かけるしそ巻の要領でクルッと巻き、小麦粉、卵、パン粉を付けて170℃の油で揚げていきます。時間は3〜5分です。揚げ終わったら取り上げて、カツを斜めに切ります。参加者は揚げたてを美味しそうに召し上がっていました。タンポポカツの他にも、スギナ、タンポポの花の天ぷらも作りました。身近な野草でおいしい料理ができて、参加した皆さんは大満足の様子でした。

 

最後に、全員で敷地内のおばあちゃん家でワークショップ限定の特別メニュー「つみ草御膳」を召し上がっていただきました。ヨモギの天ぷら、ハンダマ・アシタバを使ったお鍋、ウコンご飯、お口直しのお茶は菊花を浮かべたクワの葉茶など野草・薬草たっぷりのお料理でした。お食事と野草話に花を咲かせてワークショップは終了しました。

2週連続で参加した熊本県人吉市の女性は「歩いて野草探しをするので、鳥の鳴き声や川の音が聞こえてきてすごく癒やされました。料理などのワークショップだけでなく毎回野草について学べるのも楽しいです」。鹿児島市から初めて参加した女性は「めちゃくちゃ良かったです。今まで歩いていても足元の野草・薬草には全く気付かなかったので、今後は『野草だ!』と分かると思います。解説も楽しくて面白かったです」と笑顔で話していました。

ワークショップは、4月も毎週火曜日開催予定です。3日前までに電話(0995-24-4631)・FAX(0995-24-4632)・インターネット専用フォーム、または野草薬草館へ直接お申し込みください。