第2回野草薬草館ワークショップ「野草と野花で押し花」
2021年03月16日
今月からやさしいまちでは野草薬草館の館内で、毎週火曜日に「食」「物」をメインとしたワークショップを開催しています。
3月9日(火)、第2回ワークショップの内容は「野草と野花で押し花」。
曽木の滝公園の周辺に自生している野草野花を採取しながら学び、お気に入りの花で押し花を作っていきます。
イベントにはさつま町から3名のお客様が参加し、実際に野草・野花を摘み、お気に入りの花を使った押し花をつくりました。今回の講師は個人でも押し花を使ったワークショップを行っている、渡邉より子さんです。
イベントをスタートする前にウェルカムドリンクの「メドハギ茶」を飲んでいただきました。
メドハギ茶は、お通じの改善や血圧を下げたり、滋養強壮のサポートをしてくれると言われており韓国ではブームが起こっています。現在九州で直接手に入るのは野草薬草館だけとなっています。メドハギ茶を飲みながら、ワークショップのスケジュールと採取する野草についての説明をします。
説明を行ったあと、野草薬草館から歩いて5分の場所へ、野草野花の採取へ向かいました。この日は天候にも恵まれて、じっくりと野草野花の採取をすることができました。
すぐに「カラスノエンドウ」を発見。カラスノエンドウは葉っぱの先が凹むのが特徴の野草で、腸を整えてくれたり、利尿促進してくれる効能もあります。天ぷらや白和えで食べるのがおすすめです。似た野草として「スズメノエンドウ」があり、花が咲く前は、ぱっと見似ていますが、よく見ると葉の先が切り形で真っ直ぐ切れているという違いがあります。実際に違いを見比べ、学びながら採取していきます。
歩き進めていくと次に出会ったのは「スイバ」。スイバは整腸作用や解熱作用があります。
そして前回のワークショップで大活躍していた「ヨモギ」も発見。ヨモギは、女性の味方とされている貧血予防や美肌効果、冷え性改善に良いとされています。その他にも様々な野草が自生していました。伊佐は、山々からの豊かな清流にミネラルが豊富で、野草の宝庫。参加者からは「足元に生えている草をもう一段背をかがめて見てみるきっかけになりました。」「踊りたくなっちゃうくらい楽しい!」と手を揺らしながら笑顔いっぱいにお話をしてくれました。
採取から野草薬草館に戻ると、押し花つくりスタートです。
まずは摘んできた野草の中から押し花にしたい花を選びます。
花を選んだあとは、電子レンジを使い乾燥させていきます。
ダンボールの上にキッチンペーパーを敷き、その上に重ならないように野草を並べます。並べた野草の上にキッチンペーパーとダンボールを重ねて、野草が動かないように輪ゴムで固定し、電子レンジで500wで40秒ほど加熱していきます。(野草のサイズによって加熱時間は変わります)
加熱したあとは、ダンボールとキッチンペーパーをゆっくりとはがし、押し花をとります。
今回はフォトフレーム型の押し花を作っていきます。渡邉さんが事前に作成した今年の干支、牛の押し花を準備しましたので、こちらを使って目を入れたり、周りに飾り付けをしていきます。皆さん真剣な表情で、葉同士を重ね合わせて完成後のイメージを膨らませて作っていました。
完成後は、作品の撮影会をしました。完成した作品を参加者同士で披露しあって、ご満悦のようでした。
講座終了後は、「野草庵 おばあちゃん家(ち)」にて特別メニューを召し上がりました。
(昼食は参加料に含まれています)ザクロの甘酒や野草ギョーザ、ヨモギの天ぷらなど
野草をふんだんに使ったメニューが並んでいます。初めて野草を口にしたというお客様の第一声は「美味しい!!」の一言でした。
参加者からは「何十年も生きているのに、野草・野花を採取をすることはもちろん、触れることもはじめて。今日採取した野草野花でお家に持ち帰って押し花を作ってみます」。と嬉しい声をいただきました。
ワークショップイベントは毎週火曜日開催です。ご興味のある方は、3日前までに電話・FAX・インターネット、または野草薬草館へ直接お申し込みください。