野草・薬草のボタニカルアート【サルトリイバラの一種】
2020年09月02日
掲載します全てのボタニカルアートは正山コレクションから選んだもので、大部分が18~19世紀の作品です。やさしいまちに相応しい「野草・薬草のボタニカルアート」を月々掲載致しますのでご期待下さい。
サルトリイバラの一種
中国のサンキライ(山帰来)に近い種です。茎には多くの棘を付けていることから「猿取り茨」の名が付きました。葉は楕円形でつやがあり互生です。初夏、花茎を伸ばして小さな白緑色の花を開きます。冬に美しい赤い球形の果実を結びます。根茎を解毒、消炎、利尿薬として用いられます。昔は梅毒の薬としました。
監修・提供:九州大学名誉教授・長崎国際大学名誉教授 薬学博士 正山征洋 先生