山地の草原に自生する多年生草本です。長い柄を持ち切れ込みのある葉が互生してついています。秋に茎の先が分枝し先端に卵形の穂状花に萼(がく)の無い暗紅紫色の小さな花を密生します。根は細根は少なくゴボウ根状です。根を地楡(ちゆ)と呼びますが、この名は葉が楡(にれ)に似ており、地下部を薬用にすることから付けられました。
若葉を半分におり、薄く衣をつけてすがた揚げにします。
柔らかい若葉を摘んで、塩を少々加えた熱湯でゆで、水にさらしてからバターで炒めて食べます。
根を掘り、茎を切り去り、水洗いし、十分に乾燥します。乾燥させたものを毎日煎じて服用すればよいとされています。
監修・写真提供九州大学名誉教授・長崎国際大学名誉教授 薬学博士 正山征洋 先生
伊佐市・さつま町の薬草の自生情報や
効果、活用方法をご紹介します。