薬草のご紹介

イノコズチ(ヒユ科)

野原に自生する多年生草本です。1本の茎が伸びて対生に分枝し、分枝した根元に葉をつけます。初秋に茎の先端へ穂状の小さな緑白色の花を開きます。茎が四角形をしていること、全体が毛におおわれていること、小さな果実が衣服にくっつくこと等が特徴です。茎の節に虫が入って茶色な虫こぶができます。これが牛の膝に似ていることから漢名を牛膝(ごしつ)と呼びます。夏の七草の一つです。牛車腎気丸等の漢方薬に配合されます。

薬効
利尿、通経、浄血等
採取時期
10〜11月
採取部位
若葉、根

この薬草を使ったレシピ

炊き込みご飯の具

柔らかい若葉を摘んで、軽く洗い流し炊き込みご飯に入れます。

胡麻和え

若葉を熱湯で少し湯がき冷水にさらし胡麻和えにします。

ふりかけ

たくさん収穫したら乾燥して手でもんで粉末にし、塩とイリコやゴマを合わせてふりかけにします。

ヨーグルトソース

①若葉を軽く湯通し、冷水につけ、水を切ったものをモーターの強いミキサーにいれます。
②ハチミツといっしょに撹拌してペーストにします。
牛乳で割って飲んだり、ヨーグルトのソースに使います。

お茶

10gの根茎を1ℓの水から沸騰後弱火で15分煮出します。

※根は食べるとえぐ味が強く喉が痛くなるので食用にはしないでください

監修・写真提供九州大学名誉教授・長崎国際大学名誉教授 薬学博士 正山征洋 先生

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