薬草のご紹介

消化器系
オウレン(キンポウゲ科)

中国地方以北の樹林下に自生する常緑の多年生草本です。葉がセリに似たセリバオウレンが一般的ですが、その他にもキクバオウレン、コセリバオウレンなど、生育地による変異種が少なくありません。葉は硬くて革質です。春に最も早く咲く花の一つで、雪どけと同時に蕾がふくらみ始め、気温の上昇とともに花柄をのばし、純白の可憐な花を開きます。花が散ると、放射状の袋果をつけ、各袋には小さな一個の種子が入っています。根は成分(ベルベリン)そのものの黄色をしており、節の多い根茎に多くのひげ根がついています。

薬効
下痢止め、荘園制苦味健胃剤、整腸剤
採取時期
10〜11月
採取部位
根茎

この薬草を使ったレシピ

※食用にはしないでください

下痢止め

根茎を1日に10g煎じて服用、または粉末を1日に1~3g服用すると下痢止めとして効果があります。

根茎の煎液

うがいをするか、粉末を塗布すれば歯痛、口内炎に効果があります。
黄連解毒湯等多くの漢方薬に配合されます。

監修・写真提供九州大学名誉教授・長崎国際大学名誉教授 薬学博士 正山征洋 先生

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