薬草のご紹介

呼吸器系
カリン(バラ科)

古く中国からもたらされ広く裁植されている落葉性高木です。成長するにつれて樹皮が部分的にはげ落ちてまだら模様となるのが特徴です。葉は有柄で卵形をしています。春に葉が出ると同時に枝先に淡紅色の花を開きます。秋には握りこぶし大のまるい果実が黄色に熟し芳香を放ちます。カリン酒は大変香りが良く果実酒の中では最も賞用されるものの一つです。

薬効
鎮咳、鎮痛作用等
採取時期
9〜10月
採取部位
果実

この薬草を使ったレシピ

カリン酒

①カリン1㎏をよく洗い、水気をふき取ります。
②種子も一緒に輪切りにして、保存ビンに焼酎1.8ℓと蜂蜜500g(又は氷砂糖400g)を入れます。
③2カ月程度で飲めますが、できれば1年以上おくとより美味しいです。

カリン蜂蜜漬け

①カリン2個(500g)を4つ割りにして、種子を取り除き、種子は水洗いし、ティーバッグに
入れます。
②4つ割りにした果実をスライスして、種子を詰めたティーバッグと蜂蜜600gを煮沸したビンに入れ
て保存します。
③3か月程度冷暗所においたらできあがりです。

お茶

蜂蜜漬けにお湯を注ぎ、カリン茶として飲みます。

監修・写真提供九州大学名誉教授・長崎国際大学名誉教授 薬学博士 正山征洋 先生

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