薬草のご紹介

呼吸器系
キキョウ(キキョウ科)

自生の株は激減してきた多年草です。初夏に青藍色で広鐘形の美しい花を開きます。茎、葉柄、花柄などを傷つけると白い乳液が出ます。このような特性はキキョウ科、キク科、ガガイモ科、キョウチクトウ科などでよく見られる現象で、植物を鑑定するのに役立つ特徴の一つです。秋には熟した果実の中に黒い多くの種子が形成されます。

薬効
鎮痛、鎮咳、去痰、解熱、排膿、消化性潰瘍、桔梗湯等の漢方薬等
採取時期
10〜11月
採取部位

この薬草を使ったレシピ

キンピラ

根をよく洗い、ささがきにして、水にさらし、キンピラにします。ゴボウとあわせて炒めるとより美味しくなります。

お漬物

5%の塩水に一晩つけて、半日天日乾燥して、味噌漬けにすると漬物ができます。

キキョウ酒

花は3倍量の焼酎につけると2〜3時間ほどで淡い青色のお酒ができます。ただし、1〜2週間で色があせてしまいます。

お茶

5~8gの根を500㎖の水から沸騰後弱火で250㎖になるまで煮出します。

監修・写真提供九州大学名誉教授・長崎国際大学名誉教授 薬学博士 正山征洋 先生

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