薬草のご紹介

ゲンノショウコ(フウロソウ科)

半日陰地を好む多年草で、園芸品種のゼラニウムと同じ仲間です。日本で最もポピュラーな民間薬の一つでしょう。発芽後蔓状になって地を這い、どんどん繁茂してゆきます。葉や茎に多くの毛が生えており、8月頃紅紫色の小さな花を咲かせます。この花の色は、関西以西では紅紫色ですが、関東では白色が多くなります。この他に帰化植物であるオランダフウロやタチフウロもこの仲間で、白い花が咲きます。ゲンノショウコは、煎じて服用すると「現に証拠がある」という意味からつけられたと言われています。ゲンノショウコは地方によっては「ミコシグサ」と呼ばれています。これは果実が熟して乾燥すると種子を弾き飛ばす装置を持っていることによります。

薬効
整腸剤、下痢、利尿
採取時期
6〜8月
採取部位
地上部

この薬草を使ったレシピ

※食用にしないでください

整腸剤

花盛りとなる夏に採取します。天日で乾燥して保存します。
1日15~30gを煎じて服用すると整腸剤となり下痢に効果があります。

利尿剤

1日10gを煎じて(薄く煎じる)服用すれば利尿剤となり便秘に効果があります。
なお、煎じる前に、乾煎りしておくと成分が出やすくなります。
又、ドクダミやエビスグサと混ぜて煎じると高血圧予防になります。

監修・写真提供九州大学名誉教授・長崎国際大学名誉教授 薬学博士 正山征洋 先生

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