サクラの仲間には多くの品種がありますが、自生のヤマザクラと栽培種のソメイヨシノが最もよく目につきます。ヤマザクラは葉と花が同時ですが、ソメイヨシノは葉に先駆けて花が開きます。花びらは桜茶として、又、葉は桜餅に使われます。薬用には主にヤマザクラが用いられます。
①八重咲(花の形)を使います。七分咲きくらいの濃い色のものを採取します。
②保存容器の底に塩を振り花を一段並べ、また塩を振ってから花を重ねていきます。
③梅酢又はクエン酸を水に溶かして加えます。手のひらで軽く押さえ、水分が上がってきたら落としぶたを入れ、重石を載せてビニールをかけます。
④2週間程度で出して陰干しし、重量の20%の塩を軽く振って、ビンにつめて冷暗所で保存します。
遮光して色あせしないようにすることが必要です。
桜の花茶やちらし寿司などに使いましょう。
監修・写真提供九州大学名誉教授・長崎国際大学名誉教授 薬学博士 正山征洋 先生