山地に自生する多年生草本です。茎に2枚から3枚、時には4枚の葉が輪生します。地上部全体が毛におおわれ、茎や葉を切ると白い乳液が出てきます。これはキキョウ科の一つの特徴です。夏に花茎を伸ばし釣鐘状の青紫の小さな花を多数開き花全体の形は長三角形となります。根茎はゴボウ根で数本に分枝します。本種(別名トトキ)の若芽はオケラと共に美味しいものの代表の一つとなっています。
昔から「山でうまいのはオケラにトトキ、里でうまいのはイモ、ナンキン」と言われています。トトキとはツリガネニンジンの事を指します。
若芽や茎の先端部の柔らかい部分を摘んできて、さっと茹でます。
監修・写真提供九州大学名誉教授・長崎国際大学名誉教授 薬学博士 正山征洋 先生