薬用として栽培される多年草です。長い葉柄を持つ切れ込みの深い掌状葉で、茎葉に触ると特異の芳香があります。初夏に花茎を伸ばして傘状に多数の小さな白色花を開き、秋には結実します。大きく太い数本の根が張ります。トウキは217年頃に書かれた薬草の本「神農本草経」では上品となっています。上品は多く使っても害がなく、少量でも効果があるという生薬の部類です。
食用には茎葉を使います。トウキの葉茎を細かく刻み、ひき肉と混ぜて餃子にします。
また葉茎を細かく刻んで炒めてカレーの具又は乾燥粉末にして様々な料理に積極的に使うとよいものです。
材料:生葉5g(30枚)、ニンニク1片、松の実10g、オリーブオイル100㏄、パルメザンチーズ大さじ1杯、塩一つまみ。
①ニンニクの薄皮をむいて、半分に割って芽を取り除き電子レンジで1分半ほど加熱し辛みを抑えます。
②あとは全ての材料をミキサーで混ぜ合わせるだけです。
5~10gの葉茎を600㎖の水から沸騰後弱火で300㎖になるまで抽出します。
監修・写真提供九州大学名誉教授・長崎国際大学名誉教授 薬学博士 正山征洋 先生
伊佐市・さつま町の薬草の自生情報や
効果、活用方法をご紹介します。